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高齢者向け住宅改造施工業者登録

HOME  >  高齢者向け住宅改造施工業者登録制度の概要

高齢社会の進展に伴い自宅のバリアフリー化や安全対策へのニーズが高まる中、(公社)かながわ住まいまちづくり協会ではかねてより、そのような高齢者向け住宅改造工事にかかわる人材の育成とスキルアップが重要なテーマになってきていることを認識し、住まいづくりの職人やリフォーム会社社員等を対象にさまざまな研修会やセミナーを開催してきました。2002年度からは、講習会を経て一定の要件を満たした施工業者を登録し、各市町村等で行っている住宅改造相談窓口を通して情報を提供する仕組みが整えられています。

→→→業者登録名簿は、横浜市中区のまち協事務所へお越しいただくか、こちらの窓口で閲覧できます。

登録施工業者の連絡先を市町村ごとに閲覧する
全登録業者のリスト(pdf版)を一括ダウンロードする


Q どのような登録システムなの?

 まず2002年度から2004年度にかけて、下記カリキュラムの講習会を県内7カ所で開催し、倫理憲章への署名により370社余りの施工業者の登録を行いました。

高齢者住宅改造施工業者登録のための講習会 カリキュラム
● 基礎編1
時間 テーマ 内容
10:00〜10:15 登録制度の概要  
10:15〜11:15 住宅改修にかかる公的制度について 介護保険制度について(住宅改修をメインに)
11:15〜12:00 高齢者福祉サービスについて
13:00〜14:00 専門機関との連携 相談窓口、各種専門職の紹介
→連携の重要性を知ってもらう
14:10〜16:10 高齢者の身体機能の特性と高齢者介護のあり方 高齢者の障害特性や、障害と住環境整備、介護と住環境整備の相関関係について理解を深めてもらう
● 基礎編2
時間 テーマ 内容
10:00〜11:30 住宅改修と福祉用具 福祉関係従事者によるレクチャー
12:30〜14:30 住宅改修の基本技術(福祉用具の活用方法も含めて) 建築関係従事者によるレクチャー
14:40〜16:40 住宅改修の実例 スライドを使用して住宅改修の実例を紹介
● 応用編
時間 テーマ 内容
10:00〜17:00 住宅改修のワークショップ グループに分かれ、提示されたモデル住宅をどのように改造すれば、より良い住まいになるかを検討してもらう
検討結果発表・総評 各グループの検討結果を発表

 この登録は2年毎に更新することとし、2004年度からはそのためのスキルアップ研修に力を入れています。その後の新規登録については、必要に応じて実施しています。

 また登録ならびに更新は、初回の講習を受けた担当者によってのみ引き継がれるため、当該社員が退社したときなどには登録が抹消されます。一方、登録業者の中には、複数の社員に講習を受けさせているところも見られます。


Q 登録簿の見方、業者を絞り込むポイントは?

 登録リストは市区町村ごとに分類してあるので、お住まいの近くで営業展開する業者を探せます。リストの記載事項を見比べる際には、こちらのpdfファイルに示した内容を参考にしてください。


Q 直接、業者を世話してもらうことはできないの?

(公社)かながわ住まいまちづくり協会および市町村等の相談窓口担当者が、特定の事業者の「紹介」「斡旋」をすることはできません。施工業者の善し悪しは、企業姿勢や業績、技術力ばかりでなく、施主とのフィーリングが合う、合わないというような要素も関係してきますから、複数の業者に声をかけ、納得のいくパートナーをじっくり吟味することが肝心です。

 また住宅のリフォームは家全体を建て直すような工事と違って、建築確認申請や完成後の検査を要しないことが多いのですが、水回り設備の新調など高額な工事におよぶ場合は、設計事務所などに第三者的な立場から監理を依頼するのも一つの手。まち協でもそのような消費者支援のシステムを具体化させようと2004年12月に一級建築士事務所登録を果たし、検討を行っているところです。


Q そのほか、施工業者の登録制度を利用するにあたって注意しなければならないことはありますか?

 繰り返しになりますが、業者登録は講習会を受けた人によって引き継がれていくものなので、問い合わせの際は「登録名簿を見て…」と申し添えて、必ずリストに記載された担当者を指名してください。また利用者と業者との間でトラブルが生じた場合、業者への事実確認・指導や登録抹消等、まち協として必要な措置は講じますが、トラブル自体の解決については責任を負いかねます。そのような事態に陥ってお困りのときは、最寄りの消費生活相談窓口等へお問い合わせください。